自動運転に関連する論文の調査とコードの実装作業
自動運転に関連する論文の調査とコードの実装作業
本記事では、私どもが過去に某大手研究機関に対して行ったリサーチアシスタント作業の概要をお伝えします。自動運転等のAIの先端分野では、日々新しい技術論文が発表され日進月歩で技術が進化していくため、それらの研究内容の理解と、そこで紹介されているアルゴリズム等を実装し試せる環境を用意する事は重要です。
リサーチ案件概要
N研究所では、自動運転技術に関する研究開発を行っており、自動運転に必要な周辺技術である、画像認識、画像生成、危険予測、メタラーニング等、日々、幅広いテーマのリサーチに取り組んでいましたが、関連する論文の内容をまとめることは容易で無く、通常、技術論文は英語で記載されているため内容を正確に把握してまとめることは非常に骨の折れる作業でした。
そこで、弊社に自動運転の関連論文に関する選定、論文の内容理解とサマリーの生成、及び論文で紹介されているアルゴリズムのコードによる実装を通したリサーチアシスタントのご依頼を頂き、作業をさせて頂きました。
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- 会社名:N研究所
- 社員数:1万名以上
- 業界:総合研究所
- プロジェクト:自動運転関連の先端技術のリサーチ
- 作業内容:リサーチ・アシスタント
現状把握のためのヒアリング
最初のステップとして、現在のリサーチにおける課題のヒアリングをさせて頂きました。自動運転関連の周辺技術という事で、画像認識、画像生成、危険予測、メタラーニング等。難易度・専門性共に非常に高い分野のリサーチ作業が必須になり、そもそも人手が足りていないことと、英語力等の問題から英語の論文を読みこなす事に苦戦をされているという現状把握が出来ました。
そもそもの専門性が非常に高い分野な上、英語の難解な論文を読むことに苦戦されているという事なので、画像認識技術等で高い専門性を有する弊社の外国人リサーチエンジニアをアサインし、リサーチアシストのタスクを開始しました。
各種研究論文のサマリー生成
研究論文のエッセンスを正しくとらえるためには、英語の論文を読みこなすのに必要とされる高い英語力だけが必要になるのでなく、その論文で述べられている研究内容の元になる技術の把握や、関連知識等の専門性が要求されるため、通訳を専門にされている方だけでの対応は難しいという課題があります。特に自動運転等、AI分野の論文は複雑な数式等の理解も必要になり、ただ英語を日本語に翻訳しているだけでは、論文のエッセンスを正しく把握する事は難しいです。そこで、弊社の外国人リサーチエンジニアが関連論文を読み込み、以下の観点で論文を整理したサマリーの生成を行いました。
- 論文の概要の要約
- 論文の技術の新規性
- 論文の技術の進歩性
- 関連論文、研究テーマの紹介
上記のサマリー生成作業を一週間に15論文程度の論文に対して実施をし、非常にハイペースでリサーチアシスタントの作業を進めることが出来ました。特にメタラーニングに関するサマリーの生成作業は、先方もメタラーニングを次世代AI技術として大きな期待を持たれていたため、サマリーのアウトプットには非常にご満足頂けました。
論文のアルゴリズムの実装
上記で紹介させて頂いた論文のサマリー生成作業と並行して、論文中で紹介されていたアルゴリズムの実装作業をご依頼頂きました。研究論文の効果を測定するためには、研究論文の内容の詳細を把握するだけでは十分で無いことが多く、実際にそこで紹介されている手法が、現在のプロジェクトに適応する事が可能かどうか等の検証をする必要があります。その際に、多くの論文では方法論が記載されているのみで、動作の検証をする事が難しいです。
今回は自動運転技術に関連する論文の中で紹介されていたアルゴリズムを、弊社のリサーチエンジニアが実際にpythonで実装をし、ご共有させて頂きました。論文の内容を理解するだけでなく、そこで紹介されている手法を実装し、リソースを提供させて頂くことは先方も大変お喜びになっておられました。
まとめ
自動運転等のAI分野の最先端の研究開発に関わられている方は、普段から研究論文を読むことが多いかと存じます。研究論文を読み込む作業はお世辞にも簡単とは言える作業では無く、また研究論文で紹介されている手法の有効性の検証を行うことは非常に難しい作業です。そういったお悩みをお持ちの方にお力添えをさせて頂きます。
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