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テレワーク導入支援講座No.1 〜テレワークが出来ない原因分析〜

テレワーク導入支援講座No.1 〜テレワークが出来ない原因分析〜

2020年4月現在、新型コロナウイルスが猛威を振るい世界中の主要都市が閉鎖される等、まさに世界は大混乱の中にあり、その影響は日本にも及び、東京を始めとした日本の各都市に強い社会活動の自粛要求が出ています。こういった状況の中で、政府の要請の元、テレワークに取り組もうとしている企業の数は日々増えていると思いますが、様々な理由で中々導入に踏み切れていないという現状があるかと思います。

今回の記事ではなぜテレワークの導入が上手く行かないのかについて、その原因を多方面から掘り下げて分析を行ってみます。

 

テレワークの導入が出来ない原因

引用:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/23/news135.html

上の図は、2020年3月23日にパーソル総合研究所がテレワーク導入が出来ない原因に関して、職種は様々な約2万人の正社員に対してアンケートを実施した結果です。因みに、同社の調査では、この時点でテレワークを実施している企業は全体の13.2%にしか過ぎず、企業のテレワーク導入率は非常に芳しくないという実情になりました。

上の図のテレワーク導入が出来ない原因に関して内容を見ていくと、「テレワーク制度が整備されていない」「テレワークを行える業務ではない」が圧倒的に大きな原因となりました。後者の「テレワークを行える業務ではない」という点に関しては、必ずしも全ての業務がテレワークで遂行出来る訳では無いため、対応が難しい面がありますが(それでも、調べて見ると多々テレワークが可能な業務もあります。)、前者の「テレワーク制度が整備されていない」という理由は、そもそもテレワーク導入に向き合おうともしていないため、非常に勿体ないなと感じます。

他にも「会社がテレワークに消極的で、実施しにくい」「テレワークを行うための手続きが煩雑」等、テレワーク導入のための本質から外れた原因でテレワーク導入が進まない原因が散見していますが、今回の新型コロナウイルスのような事態で、こういった理由でテレワーク導入を渋っていては後で取り返しのない事態になりかねません。以下、各原因に関して掘り下げて考察を行ってみます。

 

そもそもテレワークが実施できない業務である

上のアンケートの結果の中でも、「テレワークを行える業務ではない」という理由が非常に割合が大きいですが、医者を始めとする医療関係者を始め、建設業、土木作業員、接客業や、舞台俳優等、そもそもテレワークでは対応できない業種が多いのも事実です。但し、そういった業界であっても、リモートでの医療診断の事例があったり、無観客で舞台俳優が自分のライブ映像を配信する試みがあったり等、パンデミックで身動きがとれない中、本来はテレワークでは仕事が出来ない業種にもテレワークを活用する風潮が見られ始めています。

こういったテレワークが実施できない業務と考えられるものでも、一部はテレワークが利用できる部分もあると思うので、立ち止まって、業務の一部だけでもテレワークの活用が出来ないか考えて見る事が大切です。ほんの少しでも他人との接触を減らす事ができれば、ウイルスの感染を予防する事にも繋がりますので・・・

 

社内のルールや体制等によりテレワークが実施できない

上のアンケート結果の中でも、「テレワーク制度が整備されていない」という理由が一番大きく、うちの会社はテレワークは全く想定していないので対象外です。と思われていて、最初からテレワークを考慮もしていない会社が多い現状が浮き彫りになっています。他にも「会社がテレワークに消極的で、実施しにくい」「上司がテレワークに消極的で、実施しにくい」「テレワークを行うための手続きが煩雑」等のテレワーク運用のための技術面とは全く関係の無い理由が多いです。

人間誰でも新しい事を始めるのはパワーが要りますし、毎日通勤してオフィスで働く事が当たり前でそれを変えることを考えた事も無い方は非常に多いと思います。正直、リモートで働く等想像も出来ないという気持ちはわかりますが、今回のような伝染病では人の命がかかっているといっても過言でありません。自分たちは大丈夫だろうと高をくくった結果、大事な従業員が新型コロナウイルスに感染して、オフィスが閉鎖し、全業務がストップしてしまってはダメージは計り知れなくなります。

 

テレワークは出来ないという先入観が邪魔をする

上のアンケート結果の中でも、「テレワークを行うと業務に支障がでる」「テレワークでは集中して作業ができない」等、テレワークに関する偏見ともとれる理由が散見しています。確かに、今まで当たり前のようにオフィスで働いていて、隣に同僚が座っていていつでもコミニケーションを取れる、という環境に比べればテレワークの環境が圧倒的に制限が多いのは事実です。また、自宅からリモートで働く事により、上司からも厳密な監視をされないため、なまけてしまって業務に支障がでてしまうと考えてしまうのも無理は無いことかと思います。

実際テレワークのやり方を間違えてしまうと、上記のような弊害が起こる側面は否定できません。また先入観というのは恐ろしいもので、一度固定概念を持ってしまうと、なかなか柔軟に物事を考える事は出来ないのもわかります。但し、今は状況が深刻で人の命がかかっています。もはやテレワークが出来ないという先入観でテレワーク導入を躊躇していては、従業員が新型コロナに感染してしまい、後に取り返しのつかない事態に発展してしまうかもしれません。

 

テレワークを行うためのインフラが整備されていない

上のアンケート結果の中でも、「テレワークのためのICT環境が整備されていない」等の理由が散見しました。確かに、テレワークは基本的に、従業員が自宅でインターネットを使用して、従業員のPCで作業をする事が前提なので、そもそも従業員が自宅にインターネット回線を引いていなければテレワークを行う事は難しくなります。

また、上記のような環境が問題なくても、重要なデータ等が社内のネットワークに保管されていて、外部からアクセスが出来ない、社内の電子メールサーバにアクセスが出来ない等、社内のリソースの問題でテレワークが出来ない例も多いと思います。

これらのインフラの件に関しては、一朝一夕で対処を行う事が難しい側面もありハードルが高い課題と言えそうですが、今回の新型コロナの感染では人命がかかっています。従業員の健康を守ることは優先されるべき事項であるので、例えハードルが高い課題であっても向き合ってソリューションを考える必要があります。

 

テレワークを行うにあたってセキュリティ面が心配

こちらの問題は上のアンケート結果には理由としては挙げられていなかったですが、上記の「テレワークを行うためのインフラが整備されていない」という問題に内包される事項かと思います。例えICT環境が整っていても、セキュリティに関する問題は常についてまとい、特に、顧客データ等、社外に持ち出せないような機密データを扱っている業種の方々には難しい問題かと思います。

今回の新型コロナの感染の拡大に伴って、テレワークを導入する企業の数は増加傾向にあります。これを機に、甘くなったセキュリティの抜け穴を狙って、企業の機密情報を盗み出そうとしているハッカー・クラッカーも増えているかもしれません。但し、人命は何よりも優先されるべき事項なので、テレワークのセキュリティの問題にもきっちりと向き合い、取り組んで行く必要があります。

 

テレワークを行う方法がわからない

上のアンケート結果の中では直接これに該当する項目はございませんでしたが、「テレワーク制度が整備されていない」等の理由は、究極的には「テレワークを行う方法がわからない」という理由に起因しているものと考えられます。上述した通り、今までテレワークをやった事が無いのであれば、どのようにテレワーク導入をすればいいのかわからないのは無理もありません。

正直、現在の新型コロナウイルスによる影響で、右も左も分からない状態でテレワーク導入に取り組んでいる企業は非常に多いかと思います。この状況で方法がわからないという理由だけでテレワーク導入を躊躇していると、大事な従業員の命を危険にさらす事にもなりかねません。今はテレワークの方法がわからない等という言い訳をしている場合では無いのは確かです。

 

まとめ

テレワーク導入が出来ない原因について、パーソル総研が独自に行なったアンケート結果を元に考察し、テレワークを妨げる主要因を洗い出してみました。他にも様々な理由でテレワークが行えない業種が存在し、日々新型コロナの感染リスクに怯えながら通勤をされている方の数は未だに多いかと思います。

私どもは、今まで培ったノウハウを通して、少しでもこの状況を改善出来るよう、テレワーク導入の支援活動、及びテレワークの導入に役に立つTipsの配信を継続して参ります。次回以降、テレワーク導入ができない理由のそれぞれについて、解決策をまとめた記事を作成させて頂く予定です。

また、本記事を読んで頂いた方で、私どものテレワーク支援に関するご質問事項等ございます方は、お気軽にご連絡下さい。フレキシブルにMTGも可能ですが、言うまでもなくビデオ会議でMTGをさせて頂ければと存じます。

 

連絡先メールアドレス:info@mdiua.com